心に癒しと解放を グレース・トキ② 心をチェックしよう
神の御霊に導かれる人は、だれでも神の子どもです。あなたがたは、奴隷の霊を受けたのではなく、子としてくださる御霊を受けたのです。(ローマ8:14-15)
神様と正しい関係が築かれているとき、私達の心は健康です。正しい関係とは、父なる神の無条件の愛を信じ、「自分は神の子である」と認識できる状態のことです。
過去に受けた傷が原因で心が閉ざされて無条件の愛が感じられないとき、私達は自分が孤児であるかのように思います。そして「何とか認められたい」と必死に努力して期待に応えようとします。努力が成功すれば幸せですが、「失敗したらどうしよう」との恐れや失敗からくる落胆という悪循環に飲み込まれてしまいます。
あなたは神の子どもですか。孤児ですか。15の質問からなるチェックリストを作ってみました。それぞれの質問に対し、AかBかに丸印をつけて下さい。知識としてある正しい答えでなく、今のあなたの素直な気持ちで答えてください。
Aが多いほどあなたの心は健康です。Bが多くても落ち込んだり自分を責めないで下さい。自分の心を客観的に見るためのリストなのです。具体的な心の癒しについて述べる前に、あるエピソードを紹介したいと思います。
一人の男がチョウのさなぎを見ていました。外に出ようと何時間ももがくチョウを気の毒に思い、男はハサミでさなぎを切りました。チョウは出て来ましたが飛ぶことができず、早く死んでしまいました。
私達の心が変化する過程も同じです。チョウが苦しむ事によって体の中からエネルギーを絞り出すように、ほとんどの場合、神様は苦しみや困難を通して私達を成長へと導きます。今、あなたが困難の中に置かれているなら、それは神様が用意されたものです。目の前の困難でなく神様の目的、哀れみ、恵み、癒しに焦点を当てて下さい。そして、今までの殻を破って美しく飛び立ちましょう。
(1) 私にとって神様のイメージは
A:愛にあふれたお父さん。自分が息子や娘のように感じるB:怒りっぽい主人。自分は召使い、奴隷
(2) 私と神様の関係は
A:お互いの必要を認め、互いに頼りながら生きているB:神様から自立している。頼れるのは自分だけ
(3) 神様との間にある「神学」は
A:愛の律法である
B:律法を愛することである
(4) 私は神様から
A:無条件の愛によって完全に受け入れられ、恵みによって罪が赦されているB:条件的。褒められ、認められ、受け入れてもらえるために努力する
(5) 私が奉仕する動機は
A:無条件に愛されていることへの深い感謝の心から
B:神様や他人から認められることによって個人的な達成感を得るため
(6)私がクリスチャンとして鍛錬される動機は
A:楽しいことであり喜びB:義務であり神様からの好意を得るためのもの。あるいは全く何もしない。
(7) 私が純潔を保つ動機は
A:神様との親密な関係の邪魔になるものは何もほしくないから
B:神様の好意を得るため「聖くなければならない」と考え、罪と恥を気にする
(8) 私自身のセルフイメージは
A:神様にある自分の価値を知っているので前向き、肯定的
B:他人と比べて自分を否定することが多い
(9) 私の慰めは
A:神様との臨在と愛の中に休息を得るために一人で静かな時間を過ごす。
B:会社や教会での忙しさで忘れようとする。現実逃避、強迫観念、中毒など
(10) 私と友達との関係は
A:他人を認め、謙遜と一致がある。友達の成功と祝福を喜ぶ
B:ライバルであり競争している。友達の成功や所有物に嫉妬する
(11) 私は他人の失敗に
A:愛と寛大さによって対応し、立ち直るようにする
B:非難し、自分を良く見せるために公の前でその人を悪く言う
(12) 私にとって「権威ある人」とは
A:敬意を払い、自分の人生に益をもたらす神のしもべである
B:苦痛であり、信頼がない。従順になろうとする心がない
(13) 私にとって他者からの「訓戒」とは
A:「人生に必要なこと」と受け入れるため、失敗や欠点に支配されないB:自分が正しいち信じているので受け入れるのが困難。心を閉ざす
(14) 私の愛の表し方は
A:オープンで忍耐強く、優しい
B:自分の必要が満たされるために他人が何をしてくれたかによる。条件的
(15) 私のビジョンは
A:神の愛の代表として家族や他の人々へ遣わされること
B:何かを達成し、優秀であることに熱心で、成熟した人と認められたい