ナルドの香油

あなたは私の隠れ場(詩篇32:7)

心に癒しと解放を グレース・トキ① 4つのプロセス

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個人的な証から始めたいと思います。私はハワイに生まれました。母は日本人です。両親が忙しかったため、私はハワイで何年も親戚の家を転々としました。子どもに最も必要な「無条件の愛」を注がれなかったために、その時から私は「自分には価値がない」と感じていました。

10代でレイプされました。父はアルコール依存症でした。寂しさや「自分には価値がない」という思いから逃れようと、私は麻薬を使いました。自分には存在意義がないと思っいました。

最初の夫はクラブに通い別の女性と関係を作りました。2番目の夫はギャンブル依存症でした。こうした状況から私はうつ病になり、過食症パニック障害も起きました。

92年、私はリンパ腺がんと診断されました。当時グアムに住んでいましたが、1年間治療でハワイに通ううちに私の会社はどんどん傾きました。医師は私に「このがんはリンパ腺から脳に転移するから、娘たちの将来の計画を立てるべきだ」と言いました。

抗がん剤治療のため体はボロボロ。どん底のなかで、イエス様にひざまづいて祈りました。「私をもう少し長生きさせて!」大荒れの心に、神さまが平安と喜びを与えてくれました。そして、がんの進行が止まり、癒されました。

エス様を受け入れた後も試練は続きました。長女の恋人は麻薬を使う男性でした。警察が彼女を家に連れ帰った時、妊娠していました。それでも彼は長女に暴力を振るいました。それは自分のレイプやがん以上のつらさでした。

さらに3回目の結婚相手とは、相手がクリスチャンだったのに正常な関係を築けませんでした。私は夫からというより神様から拒絶されたように感じました。落ち込み、うつ病になり、主に心から叫びました。「主よ、私はそんなに価値のない人間ですか?クリスチャンの結婚生活にふさわしくない人間ですか」

私には人生を変える選択が必要でした。私がすべてを神様にゆだねて、信頼するか、こんな目に遭わせた神様を忘れようとするか。私は「何があっても神様を信じる」選択をしました。その結果は、ハッピーエンドでした。長女はすばらしい男性と結婚し、4人の子どもに恵まれました。次女は私とともに心のいやしのミニストリーに参加し、ユースリーダーを務めています。 

こうした生い立ちから、私は「心のいやし」について学び始めました。そして、同じような心の重荷を負った人のために、日本やハワイでセミナーを開くようになりました。

このシリーズは、心のいやしを妨げるいくつかの問題に光を当て、「自分が何に縛られていたか」に気付いてもらうことを狙いとしています。認識することが解放への第一歩となるからです。

心のいやしには4つのプロセスがあります。

①認識 ②悔い改め ③告白 ④赦し です。

【認識】

人生の中での古い、実りのない働きに気付き、認めることは癒しの始まりです。これは古い性質を脱ぎ捨て、新しい性質を身に着ける第一歩です。

 マタイの福音書

7:17 同様に、良い木はみな良い実を結ぶが、悪い木は悪い実を結びます。

7:18 良い木が悪い実をならせることはできないし、また、悪い木が良い実をならせることもできません。

7:19 良い実を結ばない木は、みな切り倒されて、火に投げ込まれます。

7:20 こういうわけで、あなたがたは、実によって彼らを見分けることができるのです。

 【悔い改め】

神にある悲しみは、罪の自覚、本当の悔い改めを生み出します。

Ⅱコリント 7章

:8 あの手紙によってあなたがたを悲しませたけれども、私はそれを悔いていません。あの手紙がしばらくの間であったにしろあなたがたを悲しませたのを見て、悔いたけれども、

:9 今は喜んでいます。あなたがたが悲しんだからではなく、あなたがたが悲しんで悔い改めたからです。あなたがたは神のみこころに添って悲しんだので、私たちのために何の害も受けなかったのです。

:10 神のみこころに添った悲しみは、悔いのない、救いに至る悔い改めを生じさせますが、世の悲しみは死をもたらします。

 【告白】

告白は私達の罪を暗闇から明るみの中に持ってくることです。

 エペソ人への手紙5章

:11 実を結ばない暗やみのわざに仲間入りしないで、むしろ、それを明るみに出しなさい。

:12 なぜなら、彼らがひそかに行なっていることは、口にするのも恥ずかしいことだからです。

:13 けれども、明るみに引き出されるものは、みな、光によって明らかにされます。

:14 明らかにされたものはみな、光だからです。それで、こう言われています。「眠っている人よ。目をさませ。死者の中から起き上がれ。そうすれば、キリストが、あなたを照らされる。」

私達が罪を告白すると、私達は癒されます。 

もし、私たちが自分の罪を言い表わすなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦し、すべての悪から私たちをきよめてくださいます。(Ⅰヨハネ1:9) 

 【赦し】

赦すことはクリスチャン生活の上で選択の余地はありません。私たちは天のお父様に赦されているので、赦さなければならないのです。赦しは、癒しをもたらします。

互いに忍び合い、だれかがほかの人に不満を抱くことがあっても、互いに赦し合いなさい。主があなたがたを赦してくださったように、あなたがたもそうしなさい。(コロサイ3:13)

 次回からは、苦い根、裁く心、赦さない心、内なる誓いなどのテ-マについて学びたいと思います。どのテーマも、解放へ至るプロセスは「認識、悔い改め、告白、赦し」です。どうぞ、実行する人になって下さい。私達の天のお父様が、何よりそれを望んでいるのですから。

すべて、疲れた人、重荷を負っている人はわたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。(マタイ11:28)