ナルドの香油

あなたは私の隠れ場(詩篇32:7)

罪意識と恥意識

 罪意識: 間違ったことをしてしまったと考える。
 恥意識: 自分の存在自体が間違いであると考える。
 真の恥: 罪責感
 偽りの恥: 責められる思いをもたらし、それで隠れようとする。

恥は心に守りの壁を築き上げ、それによって神と自分自身、周りの人から隠れようとする。
私達の多くは、何年もの間そういう恥という気持ちを背負ってきてしまいました。
それは神さまの見方に影響を与えますし、その恥があるために
互いの関係に悪影響を与えますし、自分の心の周りに壁を築いてしまうことにもなります。
また、恥意識というのは、「私に悪いことが起きるのは、私が悪いからなんだ」という気持ちを持ってしまいます。
しかし私の存在が間違っているとか、私は悪いっていう考え方はサタンからくる偽りです。


私が悪いから、その悪い事が起きたということは、その悪いことを隠すだけじゃなく、悪い私も隠れなければならないんだということになってしまいます
何年もかけて、恥を隠そうとすることは、とても疲れることです。

【恥のサイクル】
① 心の大きな傷となった出来事
② 人生を破壊するメッセージが入る
(私達の心に何らかの出来事が起きて傷つくことによって、敵はそこに偽りを必ず入れようとします。)
③ 恥意識が生じる
恥意識を持ったままずっと進んでいきますと、心の中に死にたい、死の願望が生まれてきます。
④ 自分に価値がないと感じる。
それが低い自己価値感を持たせます。
⑤欲求不満を解消する
その痛みを自分で治そうとする。
⑥一時的な解決を得る
⑦中毒、依存症
中毒があると、必ず死にたいという願望を伴う。ほとんどの場合、悪霊がついてきます。死への願望があるかどうか知るには、「私は生まれなければ良かった」とかそういう思いがある時。「私なんか存在していない方がいいんだ」という気持ちです。
ある人は自分の身体を切り刻んで痛めることによって、その気持ちをやわらげようとします。
中毒があると必ずそれに伴う悪い結果がある。それはさらに、罪責感を増し加えますし、恥という意識がまた増し加わります。
⑧悪い結果や報いを受け取る。
⑨罪責感
⑩恥意識の増加
⑪恥意識が毒素化して蝕み始める。
⑫孤立(家の中に閉じこもってカーテンを閉めて眠って全て忘れようとする)
⑬痛みの増加
⑭自殺願望
⑮現実離れ(精神的に異常が現れる)
⑯欺きにはまりこむ
⑰絶望感が増す

◎私達は恥の中に生きている時、自分に与えられている栄光をも隠し、その結果、神の栄光をも現わせない。



私達は「原罪」ということについてよく耳にします。
ところが「原罪」に対して、元々あった「栄光」ということについては、あまりメッセージを聴きません。
私達は神さまの姿に似せて作られたわけで、その神さまはご自分の周りに素晴らしい栄光があるわけです。
でも私達は恥を持っていると、自分に与えられている栄光をも、私達を通して現わされるべき神さまの栄光をも覆ってしまうことになる。
サタンは神さまの栄光を現わす人を大変憎みます。

◎恥の中に生きていると、愛を受け取ることができなくなってしまいます。
恥の中に生きると、自分は愛を受ける資格がないと思ってしまいます。
愛がないと私達は人に与えるものが何もなくなってしまいます。

【要塞】神の御心に反したことでありながらも、これは絶対に変えることができないという絶望的な気持ちを伴った思い込み。
恥というのは、一つの要塞であって、他の要塞とつながっていく。例えば恐れとか、怒りという要塞。

恥があると、まず神さまとの関係を遮断します。
私達と神さまとの間に一つの要塞が出来上がってしまう。
私達と他の人間の間に一つの要塞が出来てしまう。
自分と自然界との間にも一つの要塞が出来てしまい、美しい花をも楽しむことができなくなってしまいます。
自分の頭と心の間にも一つの要塞が築かれて遮断されてしまいます。
ですから、恥を砕くためには、戦いの中に入るという心構えを持たなければいけない。
私達の神さまは戦う神さまでありますから、本当に感謝したいと思います。
神さまは私達の内に築かれた要塞を砕くことのできるお方です。

【恥はどのようにして、私達に伝達されるのか?】
●最も身近な人(親や教師など)によって
学校の先生が恥を与えることによって、成績を良くしようとした。
しかし人を辱めることによって、その人の能力を増し加えるとか、他の人ともっと上手くやっていかせようとするのは間違ったやり方です。
●頻繁に批判されると、私達は恥意識を抱くようになる。
●他の人と比較されると、私達は恥意識を抱くようになる。
●心に刻まれた偽りのメッセージ
・呪い・・・親から子どもに「あなたには何の価値がない。」「あなたは何をしても上手くいかない」とかそういうことを親が言うのは事実上「呪い」と同じ。
●からかい・・・私達の姿、形のことで人からからかわれることで恥が入り込む。
●不適切なこらしめ・・・間違った仕方で懲らしめを受けることによって恥が入り込む。
●パフォーマンスに基づいた価値感・・・自分の価値というものが、自分のパフォーマンス(行い、振る舞い)によって決まるものだと考える場合、恥という意識が入り込む。
●非現実的な要求を突きつけられる。
●仕事をやり終えた後に、つりあげられた基準
●家族の問題・・・家庭の中に人間関係が上手く行かなくなってくると恥が入ってくる。
●責められる・・・自分が悪いことをしていないのに、何度も責められる。
●恥の文化・・・文化自体が恥の文化であって、恥というものがほとんど美徳に近い文化にいると恥という意識が私達の中に入り込む。

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