ナルドの香油

あなたは私の隠れ場(詩篇32:7)

異なった霊の見分け①

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マザーの死後、マザーの書簡集“Come Be My Light”が発売され、
「マザーの内面告白を綴った手紙は、多くの人々、特にキリスト教関係者に大きなショックを与えることになりました。人々は、マザーを理想的な信仰者・揺るぎない不動の信仰者と考えてきたからです。まさかマザーが神の存在に疑念を抱き、亡くなる直前まで“神の不在感”という「心の闇」に悩み苦しんできたことなど想像だにしなかったのです。」
 より。
 
マザーテレサがずっと「神の不在感という心の闇」に悩み苦しんでいた事がどうしても気になって、「マザーテレサ書簡集(平和をもたらすために)という別の本を購入して読んでみました。
 
その中に驚くことが書いてありました。
インドでの働きを始める前に、非常に具体的な言葉を持って、イエスさまから直接話しかけられているのです。  
ある日、聖体拝領をしている時に、同じ声がはっきりと言いました。
「わたしはインド人の修道女が欲しいのです。わたしの愛のために自らを犠牲にする人々。マリアとマルタのように生き、わたしの愛を人々の魂の上にいき渡らせるために、わたしとしっかり結びついている人々。十字架の貧しさを生きる、自由な修道女たちがほしいのです。十字架のいつくしみによって満たされ、愛に満ちた修道女たちがほしいのです。あなたは、わたしのためにそうするのを拒むのですか。」
別の日にはこうも言いました。「あなたは伴侶であるわたしのために、そして人々の魂のためにもう一歩を踏み出すことを恐れるのですか。もうあなたの寛大な心は失われたのですか。わたしはあなたにとって二番目に大事な存在にしか過ぎないのですか。あなたは人々の魂のために死んでいません。だから人々の魂の上に起こっていることを無視できるのです。あなたのこころはまだわたしの母が苦しんだような悲しみの中に沈んだことがありません。私たちは自分達のすべてを人々の魂に捧げたのに、あなたはどうなのですか。
あなたは自分の召し出しを失うことや、世の中に出ていくことや、忍耐の中で欠乏に苦しむことを恐れているのです。それは間違っています。あなたの召し出しは人々の魂を愛し、彼らと共に苦しみ、彼らを救うことなのです。もう一歩を踏み出すことで、あなたはわたしの望みに答えることができます。簡素なインドの服か、わたしの母の着ていたような、簡素で貧しい服を着なさい。あなたの今の修道服が神聖なのは、それがわたしのシンボルだからです。あなたが着るサリーが神聖なのは、それがわたしのシンボルとなるからです。(10P~11P) 
 聖母マリアの話題が出て来てカトリックならではの感じはしますが、イエスさまは簡素で貧しい服を着なさいとか、あなたが着るサリーが神聖で、シンボルになるなどと、そのような事は話されないと私は思うのです。
また、「簡素に」と語られた事への結果が次の記事に表れていると思います。
 
エスさまの語り掛け以外にもマザーは幻をいくつか見るのですが、その中の一つは聖母マリアからの語り掛けもありました。 
「もう一度とても大きな群衆を見ました。彼らの顔には大きな悲しみや苦しみが浮かんでいました。彼らと向かい合っている聖母のそばで、わたしはひざまずいていました。聖母の顔は見えませんでしたが、聖母が次のように言っているのが聞こえました。『彼らの世話をしなさい。彼らはわたしのものです。彼らをイエスのもとに連れて行きなさい。イエスを彼らのもとにお連れしなさい。恐れてはいけません。ロザリオの祈り、とくに家族のためのロザリオの祈りを彼らに教えなさい。そうすればすべてのことはうまくいくでしょう。恐れてはいけません。イエスとわたしが、あなたと、そしてあなたの子どもたちと共にいます。』」 (P30)
 驚くことに聖母マリアが語り掛けていますし、ロザリオの祈りをインドの人達に教えなさいと、おかしな事を言っています。(カトリックの方にはおかしくないのかもしれません)
それにマリアを通して救い主イエスさまはお生まれになりましたが、マリアはただの人間です。その人間が語りかけてくるとしたら、それは死者と話しているか、マリアを名乗る異なる霊ではないでしょうか。
 
マザーテレサがインドで世界的に有名な働きをするようになるきっかけとなった語り掛けは、私はイエスさまからのものではなかったと思います。
本物のイエスさまと繋がっていなかったから、マザーは心の闇をずっと持ってきたのだと思いますし、超自然的な出来事は恍惚状態を生むと思うので、それが去ってしまった後は、暗闇のように感じてしまうのだと思います。
 
私はクリスチャンになる前はニューエイジ思想の本ばかり読んでいました。
中でも『フィンドホーンの花』という自伝を書いたアイリーン・キャディの本を沢山読んでいました。(他にもシャーリーマックレーンの「アウトオンアリム」や「前世療法」「神との対話」「アルケミスト」などなど・・・)
クリスチャンになった時に、スピリチュアル系のオカルト本は全て処分してしまったのですが、今回古本でもう一度手に取り、飛ばし読みでところどころ読んでみましたが気分が悪くなりました・・・。
 
アイリーンキャディは霊媒師と関わりのあるピーターと出会い、夫と子どもを捨てて駆け落ちし、自分のしてしまった事に苦悩していたある日、聖堂で祈っていた時に、神(内なる神)からの語り掛けをききます。 
落ち着きなさい。そして私が神であることを知りなさい。あなたは人生の大きな一歩を踏み出したのです。私の声に従ってゆけば、すべてはうまくゆきます。私はピーターとあなたを特別な目的のために、私のために特別の仕事をするために、一緒にさせたのです。あなたた方は一体となって働くのです。時間がたてば、もっとすべてが良く理解できるようになります。このような方法で一緒にされるケースは極めて少ないと言えます。こわがらないように。私は常にあなたと共にいます。 
という声でした。所々、聖書の言葉が使われていると思います。
『私が神であることを知りなさい。』『私は常にあなたと共にいます』です。
 
その声はこれから起こることを予言し、癒しを行い、聖書の言葉を多用して語りかけてきます(但し十字架と復活について一切言及がない)。またアファメーションをよく行っています。
既に彼女は他界されていますが、現在スコットランドにはフィンドホーン財団というフィンドホーン・コミュニティ(生活共同体)の教育・組織的活動の中枢組織ができて、世界中からニューエイジ思想のメッカとして人が集まってきています。
フィンドホーン日本語ホームページからhttp://www.findhorn.org/japanese/#.U3qxoqmCjIV
アイリーンは国連から高く評価され、大英帝国勲章メンバー:首相の推薦によって、英国女王から与えられる勲章)を授与。精神・スピリチュアル分野の研究を通して、民間に確固とした影響を与えた人として選ばれ、社会的にその栄誉を讃えられています。マザーテレサノーベル平和賞を受賞したのと似ていると思います。
 
小さくて、誠実で、愛のある二人の女性を通して、この世で大きな働きが成されましたが、私はこの背後にある霊が同じものではないかと感じています。(つづく)